食品薬品総合科学研究科の学び

The Graduate School of Food and Medicinal Sciences

栄養学・薬学の研究を追求し、博士号取得

栄養学・薬学などの修士課程修了者が、博士課程の学修・研究を行う後期3年のみの全国でも類のない研究科です。栄養学と薬学を有機的に結びつけた「健康科学」の研究成果は、各方面で高い評価を獲得。本研究科の課程修了後審査に合格すれば、「栄養学」または「学術」のいずれかの博士号が授与されます。

めざせる進路

大学教員、研究機関研究者 など

食品薬品総合科学研究科の特長

本研究科は、栄養学、薬学もしくは関連学問分野の修士課程を修了した者が専門諸分野に立ってさらに高度の食品・薬品に関する基礎・応用科学の学際的総合研究を行うに必要な創造的能力の育成を計り、もって学術水準の向上と国民の健康の保持増進に寄与することを目的とした後期3年のみの博士課程大学院である。

本研究科は、学生が修士課程の専攻を修了後、さらにその専攻をより深化しつつ、またそれを基盤として食品・薬品に関する斬新な発想、合理的な思考によって社会の発展と科学の進歩に貢献できる研究対象並びに方法論を自ら見出し、展開することにより有益で独創的な研究を完成することを期待している。

本研究科は、食品、薬品の基礎から応用、臨床に跨る5専門分野:1) 基礎食品薬品科学(栄養学、生理学、生化学、分子生物学、薬品分析学など、食品学、栄養学および薬学に関する基礎的な学問分野を扱う)、2) 資源学(給食経営管理学、調理学、食品安全管理学、生薬・天然物化学、医用バイオテクノロジーなど、食品や医薬品素材の加工・管理技術に関する専門分野を扱う)、3) 活性構造化学(食品化学、食品機能学、有機薬化学、医薬品分子解析設計、創薬化学など、食品や医薬品の開発・利用に関する専門分野を扱う)、4) 衛生学(公衆栄養・衛生学、衛生化学、細胞機能解析学など、食品や医薬品の安全・適正利用に関する専門分野を扱う)、5) 臨床栄養学(栄養管理学、医療栄養学、臨床検査学、病態生理学など、臨床医療への適用・評価に関する専門分野を扱う)からなる大講座制をとっている。

学生は、いずれかの大講座に所属し、その専門分野の開講科目を中心に、必要な科目を履修して広く食品・薬品に関する専門知識、技術を身につけるとともに、その大講座の特定の指導教員(1名)に師事して研究を行い、その成果を持って学位論文を作成する。また、学生は、その研究遂行過程で必要に応じて所属大講座や他の大講座の関連研究分野教員の研究指導や協力を仰ぐことができ、それによって自分の研究を固定概念に捉われない斬新な発想のもとに展開・発展させることが可能である。

本研究科での幅広い講義・演習・研究活動を通じて、学生は食品、医薬品に関する課題を総合的視野に立って扱うことのできる専門的能力を養うことになる。また、結果として人間性豊かで高度の情報処理能力と研究遂行能力、国際的活動能力を身に付けることになり、健康と福祉に力点をおいた社会変革と生命科学の急速な進歩に適合し、自立できる研究者、社会のオピニオンリーダーに成長して行くことになると考えている。