学生が開発に関わった「焼き芋けんぴ」が「農福連携加工品開発会議」で披露されました

Report 2023.07.10

開発に関わった学生

栄養学部の田丸淳子准教授のゼミの学生が開発に関わった「焼き芋けんぴ」が、たつの市揖保川総合支所で6月23日に開催された「農福連携加工品開発会議」で披露されました。

西播磨県民局管内の4市3町の農福連携加工品開発事業は、農家から市場に出せない規格外の農産品を提供してもらってフードロスを減らし、福祉事業所で魅力ある加工品を作って販売するプロジェクトです。NPO法人や行政機関、本学も加わり商品化に向けた会議を繰り返してきました。

焼き芋けんぴは生地をオーブンで焼き、お年寄りや子どもにも食べやすいように、口の中に入れるとやわらかい食感になるように仕上げました。昨年度の4年次生が考案したレシピを今年度の4年次生が引き継いで改良し、「NPO法人いねいぶる」が同市龍野町で運営する「コミュニティカフェ扉」が商品化しました。袋入りで、赤紫色を基調にしたパッケージやPR用のバナーのデザインはフリーランスデザイナーの泉由貴子さんに依頼しました。たつの市御津町の揖保川河口の干拓地で育ったサツマイモを提供していただいています。

開発会議の前半は昨年度に実施した会議の発表で、プロジェクトのアドバイザーも務める田丸准教授が登壇して、開発の経緯や参加した学生が作業の過程で学んだことを説明しました。さらに、商品開発の感想を求められてゼミ生の藤原彩夏さんは「(大学の外のさまざまな方とのやりとりなど商品開発を通じて)とても勉強になりました」、斎藤優奈さんは「実際に調理してみて温度管理が難しかったです」と会場席から答えました。別に開発中の「トマトのパウンドケーキ」の開発に携わった末道花澄さんと堀部彩芽さんもPR点など述べました。

後半は試食会と意見交換で、「焼き芋けんぴ」は味もパッケージデザインも好評でした。会場には学生がレシピ完成までの過程などを紹介した手作りのポスターも張り出されました。商品は6月2、3両日、無印良品神戸阪急で開かれた「つながる市」で先行販売されたほか、たつの市が敬老月間に数え年75歳以上の市民に贈る「敬老えらべるギフトカタログ」に入る見込みです。

  • 商品を会場で披露する田丸准教授と学生

  • 開発の経緯などを発表する田丸准教授。左は「いねいぶる」の宮崎宏興理事長

  • 会場に張り出された学生の手作りのポスター

  • 「焼き芋けんぴ」のパッケージも好評